第一三共RDノバーレの臨床研究への挑戦〜Decipher Disease, Deliver Drugs

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第一三共RDノバーレの臨床研究への挑戦〜Decipher Disease, Deliver Drugs
第一三共RDノバーレ
トランスレーショナル研究部
主幹研究員 久保田 一石

近年、RNA創薬に代表されるように新たなモダリティが開発され、これまでの低分子、抗体医薬ではdruggableではないと言われていた遺伝子・蛋白質を制御することが可能になりつつある。そのため、今後来るであろう次世代の創薬において最も重要な要素は、どの分子を標的とするかという標的探索である。

新たな標的を探索する上で、同時に問題となっているのは、動物モデルやヒト細胞株などの非臨床モデルが存在しない場合が多いことである。特に癌領域では、非臨床モデルの外挿性が低く、臨床検体の解析(リバーストランスレーショナル研究)の重要性が良く知られている。

我々は最終的に「疾患から始まる創薬=Decipher Disease, Deliver Drugs」に挑戦すること、すなわち、患者さんの血液や組織(臨床検体)の遺伝子や蛋白質の解析結果から疾患のメカニズムや薬の反応性に関する仮説を立て、その仮説を実験によって裏付けることで、患者さんで効く可能性の高い薬剤を開発することを目指している。第一三共RDノバーレは、これまでも第一三共グループの創薬テクノロジー拠点として、非臨床研究において最先端の研究水準を有していたが、今回この挑戦のために、一年間で、2018年度に臨床検体の解析をGCP基準下で実施する体制を新たに構築した。

第一段階として、臨床検体を最先端の技術を用いて統合的に解析することにより、創薬の成功確率向上の貢献を目指している。すなわち薬剤の作用メカニズム解明、薬効バイオマーカー開発、予測バイオマーカー探索、適応症選択、併用薬選択等に貢献したい。そしてその先には、第二段階として、疾患の真の理解とそれに基づく新規創薬標的の同定を行うことを追求したい。

本発表では、2018年度の我々の試みを紹介すると共に、これからの挑戦について議論したい。

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