第20回シンポジウム「マルチオミックス解析のデータ利活用による病態機序の解明と創薬応用－大腸がんを例に」の日時、プログラムが決定致しましたのでご案内いたします。
今回も会場とオンラインのハイブリッド開催となります。
プログラムとアブストラクトはこちらでご覧ください。
参加URLが決まりましたら、会員の皆様、今回のみで登録された方々にメールでお知らせします。

日時：2025年12月8日（月）13:00 – 18:20
場所：東京大学医科学研究所　本館1階講堂
地下鉄南北線・三田線　白金台駅下車

今回も終了後、東大医科学研究所近代医学記念館にて懇親会を開催いたします。（会費3000円）
会場でのご参加、懇親会ご参加ご希望の方は、  宛に、会場参加希望、あるいは、会場参加/懇親会参加希望と明記し、12月1日までにご連絡ください。

懇親会につきましては事前の振り込みをお願いしたく、振込先情報を折り返しお送りいたします。
皆様のご来聴、ご参加をお待ちしております。
ご不明の点などございましたら  宛に、お問い合わせください。

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ゲノム創薬・創発フォーラム 第20回シンポジウム

The 20th Sympodium of Genome Drug Discovery and Emergence Forum

「マルチオミックス解析のデータ利活用による病態機序の解明と創薬応用－大腸がんを例に」

“Elucidation of Pathophysiological Mechanisms through the Utilization of Multi-omics Analysis Data and Its Application to Drug Discovery ‐

In Case of Colon Cancer”

2025年12月8日 (月) 13:00 – 18:20

東京大学医科学研究所１号館1階講堂

開催趣旨

ゲノム創薬・創発フォーラムはヒトゲノム解明が進みつつあった1998年に発足したゲノム創薬フォーラムに源流をもちます。2013年には創薬だけでなく様々な医療分野への展開を目指したゲノム創薬・医療フォーラムとなり、2019年より、異なる分野の専門家の議論によるイノベーションを誘発したいという思いが 「創発」 という言葉に込められ、新たにゲノム創薬・創発フォーラムとして発足しました。

今回の20回目のシンポジウムでは、「マルチオミックス解析のデータ利活用による疾患との関連性の解明と創薬」をメインテーマとして、最前線の研究成果に焦点を当てます。細胞/組織の遺伝子、タンパク質とその代謝産物などを総合的に解析するマルチオミックス解析の技術の進歩により、包括的で精密なwetデータが大量に得られるようになりました。また、それら大量のwetデータをAI技術により統合的に解析する技術も急速に進歩しています。その結果、「疾患の原因・パスウェイ」を詳細に把握することから、新たな治療法を開発することが創薬研究の主流となってきました。

本シンポジウムでは、未だ有効な分子標的治療薬が限られている大腸がんに焦点を当てます。最初の５演題では、宿主に加えて、細菌叢も考慮に入れ、多様な視点からのがんオミックス解析を行なわれているアカデミアの第一人者をお招きし、最新の知見について発表いただく予定です。また、その後の2演題では、具体的な革新的医薬品の研究開発に取り組んで製薬企業で活躍されている研究者から発表頂きます。

アカデミア研究者や製薬企業の皆様とともに、革新的な新規治療法の開発を目指して幅広い視点から議論を行い、実践的かつ革新的なアプローチを取り入れる一助となる「創発」が起こることを期待しています。多くの方々のご参加を心よりお待ちしております。

オーガナイザー︓

東京大学 先端科学技術研究センター シニアリサーチフェロー 油谷 浩幸

理化学研究所 創薬・医療技術基盤プログラム 副プログラムディレクター 小泉 智信

ゲノム創薬・創発フォーラム 第20回シンポジウム

The 20th Symposium of Genome Drug Discovery & Emergence Forum

日時：2025年12月8日（月）13:00-18:20 / Time & Date: 13:00-18:10, December 8th, 2025

場所：会場およびオンライン会議 / Venue: On-site and Web Meeting

東京大学医科学研究所１号館1階講堂 / Auditorium at Building ♯1, The Institute of Medical Science, The University of Tokyo

主要テーマ：「マルチオミックス解析のデータ利活用による病態機序の解明と創薬応用－大腸がんを例に」

Main Theme: “ Elucidation of Pathophysiological Mechanisms through the Utilization of Multi-omics Analysis Data and Its Application to Drug Discovery ‐ In Case of Colon Cancer”

座長：東京大学 先端科学技術研究センター シニアリサーチフェロー 油谷 浩幸

理化学研究所 創薬・医療技術基盤プログラム 副プログラムディレクター 小泉 智信

Chairs:

HIROYUKI ABURATANI, MD, PhD, Senior research fellow, Research Center for Advanced Science and Technology, The University of Tokyo

TOMONOBU KOIZUMI, PhD, Deputy Program Director, Program for Drug Discovery and Medical Technology Platforms, RIKEN

プログラム：/ Program:

13:00-13:05　「開会挨拶」 東京理科大学生命医科学研究所 教授 松島 綱治

“Opening Remarks“, KOUJI MATSUSHIMA, MD, PhD, Professor, Research Institute for Biomedical Sciences, Tokyo University of Science

13:05-13:15　「開催趣旨」 東京大学 先端科学技術研究センター シニアリサーチフェロー 油谷 浩幸

“Organizing Purposes“, HIROYUKI ABURATANI, MD, PhD, Senior research fellow, Research Center for Advanced Science and Technology, The University of Tokyo

13:15-13:55　１. 「大腸がんゲノム変異シグネチャー」

東京大学 医科学研究所 ゲノム医科学分野 教授 柴田 龍弘

“Mutational Signatures in Colorectal Cancer”, TATSUHIRO SHIBATA, MD, PhD, Professor, Laboratory of Molecular Medicine, Human Genome Center, The Institute of Medical Science, The University of Tokyo

13:55-14:35　２. 「大腸癌におけるWnt経路遺伝子変異による分類」

京都大学大学院 医学研究科 腫瘍生物学講座 特定研究員 井上 善景

“Genetic Classification of Colorectal Cancer Based on Wnt Pathway Mutations”, YOSHIGAE INOUE, MD, Program-Specific Researcher, Department of Pathology and Tumor Biology, Kyoto University Graduate School of Medicine

14:35-15:15　３. 　「大腸がん原因物質コリバクチンの化学」

静岡県立大学 薬学部 教授 渡辺 賢二

“The Chemistry of Colorectal Cancer-causing Substance, Colibactin“, KENJI WATANABE, PhD, Professor, Department of Pharmaceutical Sciences, University of Shizuoka

Break

15:30-16:10　４．「難治性MSI-H大腸がんに対するがん免疫微小環境を標的にした治療法の開発」

九州大学 別府病院外科 教授 三森 功士

“Development of a Therapeutic Approach Targeting the Cancer Immune Microenvironment for Refractory MSI-H Colorectal Cancer”, KOSHI MIMORI, MD, PhD, Professor, Kyushu University Beppu Hospital

16:10-16:50　５. 「発生と病態の解明のための遺伝子制御ネットワークモデル化と細胞動態in silico 予測法の開発」

大阪大学 微生物病研究所 教授 神元 健児

“Elucidating Development and Pathogenesis through a Modeling Approach for Gene Regulatory Networks and Cellular Dynamics”, KENJI KAMIMOTO, PhD, Professor, Research Institute for Microbial Diseases, The University of Osaka

Break

17:00-17:35　６. 「がんオルガノイドを用いた大腸がん再発メカニズムの解析」

中外製薬株式会社 医科学薬理部 副部長 中野 清孝

“Capturing the Dynamics of Colorectal Cancer Recurrence after Chemotherapy Using Cancer Organoid Models”, KIYOTAKA NAKANO, PhD, Deputy Head, Pharmaceutical Science Dept., Chugai Pharmaceutical Co., Ltd.

17:35-18:10　７. 「RAS-PI3Kα複合体形成を促進する、分子“糊”は、インスリン非依存的に血中グルコースを低下する」

第一三共株式会社 テクノロジー本部バイオプロセス技術第一研究所 シニアサイエンティスト 寺山 浩司

“Molecular Glues That Facilitate RAS Binding to PI3Kα Promote Glucose Uptake without Insulin”, KOJI TERAYAMA, PhD, Senior Scientist, Bioprocess Technology Research Laboratories I, Technology Division, Daiichi Sankyo Co., Ltd.

18:10-18:20　「閉会挨拶」

理化学研究所 創薬・医療技術基盤プログラム副プログラムディレクター 小泉 智信

“Closing Remarks” TOMONOBU KOIZUMI, PhD, Deputy Program Director, Program for Drug Discovery and Medical Technology Platforms, RIKEN