開催趣旨(第3回シンポジウム)

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本ゲノム創薬・創発フォーラムは、1998 年に発⾜したゲノム創薬フォーラム、2013 年より網羅的なゲノム解析による横の広がりと疾患の治療(医療)という縦の広がりを加えたゲノム創薬・医療フォーラムを引継ぎ、2019 年より創薬だけでなく様々な医療分野への展開を考慮して発⾜しました。この創発という⾔葉は、異なる分野の専⾨家が議論することにより、新たなイノベーションが誘発されることを意味します。

本フォーラムで⾏った今まで2 回のシンポジウムでは、産学の各6 名の幹事役員が、「ゲノム情報等のビッグデータから、如何に病気の原因を探り、創薬標的を⾒つけ、薬を世に出していくか」の専⾨性に応じた発表をし、懇親会でも活発な意⾒交換がなされ、正に「創発」を実感しました。

「創薬標的の枯渇」という⾔葉を聞きますが、これから未開の地を開拓すること=科学の進歩によって、新しい治療⼿段を提供できると信じます。そこで、この第3回フォーラムでは、近年のRNA 研究について、進歩が著しい以下の点に着⽬しました。

・機能が分からなかったノンコーディングRNA が疾患に関わること
・RNAのエピ修飾や相分離という新たなbiology と疾患との関係が少しずつ解明されてきたこと
・RNAの機能の多様性がわかり、その機能を活⽤/制御する創薬⼿法から成果が出つつあること

そこで、先端のRNA 研究の成果を4 名のアカデミアの先⽣に、独⾃性の⾼いRNA 創薬プラットフォームをベンチャー社⻑に、臨床検体を⽤いた疾患解明の試みを企業研究者に、それぞれご発表いただく運びとなりました。

本フォーラムでRNA に着⽬した創薬、および、「従来の」coding タンパクを超えた創薬標的のご発表に触れ、みなさんに「創発」を体感していただけたら、企画したものとしてこれ以上の喜びはありません。みなさまの積極的なご参加・意⾒交換を⼼よりお待ちしています。

オーガナイザー︓
東京⼤学先端科学技術研究センター教授 油⾕ 浩幸
アステラス製薬研究本部専任理事 ⼩泉 智信

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