第13回シンポジウムの日時、プログラムが決定しましたのでご案内いたします。
今回も会場とオンラインのハイブリッド開催となります。
アブストラクトはこちらでご覧ください。

日時:2023年7月20日(木) 13:00 – 17:25
会場:第一三共株式会社品川研究開発センター

住所:東京都品川区広町1-2-58

会場でのご参加は事前登録制とし、ご希望の方は に、
第13回シンポジウム、会場参加希望と明記し、お名前、企業会員の方はご所属をEメールでご連絡ください。

皆様のご来聴、ご参加をお待ちしております。
ご不明の点などございましたら にお問い合わせください。

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ゲノム創薬・創発フォーラム 第13回シンポジウム
The 13th Sympodium of Genome Drug Discovery and Emergence Forum
「スプライシング制御機構の解明と創薬への挑戦
Elucidation of Splicing Machinery and Drug Discovery”
2023720() 13:00 – 17:25
第一三共株式会社品川研究開発センター

開催趣旨 ゲノム創薬・創発フォーラムはヒトゲノム解明が進みつつあった1998 年に発足したゲノム創薬フォーラムに源流をもちます。2013 年には創薬だけでなく様々な医療分野への展開を目指したゲノム創薬・医療フォーラムとなり、2019 年より、異なる分野の専門家の議論によるイノベーションを誘発したいという思いが 「創発」 という言葉に込められ、新たにゲノム創薬・創発フォーラムとして発足しました。

今回のメインテーマであるスプライシングは、DNAから転写されたmRNA前駆体から不要な配列を除き、タンパク質の翻訳に必要な情報を持つRNAへと編集する反応です。スプライシングは高度に保存されており、遺伝子発現制御機構の中でも最も重要な反応の一つと見なされています。近年、スプライシングに関する因子の変異や制御機構の破綻が原因となり、様々な疾患が引き起こされることが明らかになってきました。そのため、異常なスプライシングを標的とした新たな薬剤開発や疾患関連マーカーの同定を目指し、多くの研究が行われています。

今回のシンポジウムでは、このような観点で研究と薬剤開発を進めているアカデミアおよび企業の第一線の研究者をお招きし、最新の知見を紹介していただきます。スプライシングの調節機構と疾患の関連性を解明する基礎研究から、得られた知見を薬剤開発へとトランスレーションした実例まで幅広いトピックをカバーすることで、この領域での新薬創出の議論が活性化することを期待しています。

今回も会場とオンラインの併設開催となりますが、多くの皆様にご参加いただき、専門家との意見交換を通じて、 新たな気付き「創発」が得られる会になりますと幸いです。

オーガナイザー︓
東京大学大学院 医学系研究科教授 石川 俊平
アステラス製薬株式会社 イムノオンコロジー部門長 吉田 卓

ゲノム創薬・創発フォーラム 第13回シンポジウム
The 13th Symposium of Genome Drug Discovery & Emergence Forum

日時:2023年7月2013:00-17:25 / Time & Date: 13:00-17:40, July 20th, 2023
場所:会場およびオンライン会議 / Venue: On-site and Web Meeting
第一三共株式会社品川研究開発センター/ Shinagawa R&D Center, Daiichi Sankyo Co., Ltd.
主要テーマ:「スプライシング制御機構の解明と創薬への挑戦
Main Theme: “Elucidation of Splicing Machinery and Drug Discovery”

座長:東京大学大学院 医学系研究科教授 石川 俊平
アステラス製薬株式会社 イムノオンコロジー部門長 吉田 卓
Chairs: Shumpei Ishikawa, MD, PhD, Professor, Graduate School of Medicine, The University of Tokyo
Taku Yoshida, PhD, Unit Head, Immuno-oncology, Astellas Pharma Inc.

プログラム:/ Program:
13:00-13:05 「開会挨拶
東京理科大学 生命医科学研究所教授 松島 綱治
Opening Remarks“
Kouji Matsushima, MD, PhD, Professor, Research Institute for Biomedical Sciences, Tokyo University of Science

13:05-13:15 「開催趣旨」 東京大学大学院 医学系研究科教授 石川 俊平
Organizing Purposes“
Shumpei Ishikawa, MD, PhD, Professor, Graduate School of Medicine, The University of Tokyo

13:15-14:00 1. 「がんのシス配列およびトランス制御因子を標的としたがん治療
国立がん研究センター研究所 がんRNA研究分野・分野長 吉見 昭秀

Targeting cis- and trans-regulations of RNA splicing in cancer”
Akihide Yoshimi, MD, PhD, Chief, Division of Cancer RNA Research, National Cancer Center Research Institute

Break

14:10-14:55 2.「スプライシング異常細胞を排除する細胞の品質管理機構」
富山大学大学院 医学薬学研究部遺伝子発現制御学講座准教授 甲斐田 大輔
The cell quality control mechanisms to eliminate splicing deficient cells”
Daisuke Kaida, PhD, Associate Professor, Department of Gene Expression and Regulation, Graduate School of Medicine and Pharmaceutical Sciences, University of Toyama

14:55-15:40 3. 「デュシェンヌ型筋ジストロフィーに対するエクソン・スキップ薬の開発
国立精神・神経医療研究センター 神経研究所遺伝子疾患治療研究部長 青木 吉嗣
Development of exon skipping drugs for Duchenne muscular dystrophy”
Yoshitsugu AokiMD, PhD, Director, Department of Molecular Therapy, National Institute of Neuroscience, National Center of Neurology and Psychiatry

Break

15:50-16:35 4. 「がんの新しいホールマークであるRNA制御ストレスを標的とした抗がん剤開発
Chordia Therapeutics 株式会社 研究統括 森下 大輔
Development of anti-cancer drugs targeting RNA deregulation stress, a novel hallmark of cancer” Daisuke Morishita, PhD, Chief Scientific Officer, Cordia Therapeutics, Inc.

16:35-17:20 5. 「がん領域におけるスプライシング制御薬の可能性
エーザイ株式会社 DHBL Cell Lineage & Differentiationドメイン コ・ヘッド 横井 晃
Targeting splicing machinery as a therapeutic opportunity for cancer”
Akira Yokoi, PhD, Co-Head, Cell Lineage & Differentiation domain, DHBL, Eisai Co., Ltd.

17:20-17:25 「閉会挨拶
アステラス製薬株式会社 イムノオンコロジー部門長 吉田 卓
Closing Remarks”
Taku Yoshida, PhD, Unit Head, Immuno-oncology, Astellas Pharma Inc.